最近、「直葬（ちょくそう、じきそう）」という言葉を耳にすることが増えてきました。でも実際には、「それって何？」「どんなことをするの？」と、よくわからない方も多いのではないでしょうか。

今回、苫小牧市で活動する苫小牧市直葬協会さんを訪ねて、お話をじっくり伺ってきました。もしものときに備えて、知っておくと安心な「直葬」のリアル、ぜひ知っておいてほしいです。

「直葬」とは——小さなお葬式の形

直葬とは、通夜や告別式を行わず、火葬のみで故人を見送る、シンプルなお葬式のスタイルです。

近年では、高齢で身寄りが少ない方や、ごく限られた家族だけで静かに送りたいと希望する方が増えてきています。「無理に大きな式を挙げるよりも、必要なものだけを揃えて、しっかりと見送りたい」という考えが少しずつ広まってきている印象です。

費用はどれくらい？内容は？

苫小牧市直葬協会では、火葬に必要な手続きを含めた直送プランが**21万円（税込）**から用意されています。

また、搬送、納棺、役所手続き、火葬に必要な許可の取得など、慣れていないと難しい部分をすべて代行してくれるので、精神的にもとても助かるはず。

オプションで生花を添えたり、遺影を飾ったりもできますが、必要最低限のプランでも丁寧に送ることが可能です。

「もしもの時に何から手をつけていいか分からない…」という方は多いはず。実際、葬儀の多くは突然訪れます。そんなとき、落ち着いて判断できる状態ではないというのが本音ですよね。

だからこそ、事前に話を聞いておくのがとっても大事。
いざというときの安心感にもつながります。

「誰を呼ぶか」「どんな風に送りたいか」「どのくらい費用をかけるか」などをまとめた「エンディングノート」の作成もおすすめされています。

葬儀のあとに残される課題として、「お墓の管理ができない」「家の片付けが進まない」といった悩みも多いもの。

苫小牧市直葬協会では、そうした「その後のこと」にも相談に乗ってくれるそうです。

「誰に相談すればいいか分からなかった」と悩んでいた方には、きっと心強い味方になってくれるはず。

もし、「直葬」という選択肢が少しでも気になる方は、まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか？事前相談や見学も受け付けているとのことです。