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「令和7年度 苫小牧市総合防災訓練」初日の様子をレポートします。

2025年8月8日(金)、8月9日(土)に、2年に一度実施される苫小牧市で一番大きな防災訓練「苫小牧総合防災訓練」が実施されました。

今年の対象地区は「青翔中学校区内」でした。初日の夕方まで青翔中学校に滞在し、実施されていた内容をレポートしていきます。

今回の訓練のシナリオは、

勇払川が氾濫する(水があふれる)危険性が高いと判断し、市役所が住民に避難を指示。

勇払川が氾濫し、道路や住宅街の一部が浸水。

川の状態が落ち着き避難指示を解除したが、一部帰宅困難者(家に帰れない人)がいるため
拓勇・拓進小学校の避難所を閉鎖し、青翔中学校に移送。

翌朝、全員が帰宅可能になったため青翔中学校の避難所も閉鎖。

となっていました。
初日となった8月8日(金)は、まさに大雨や落雷など、突発的に天候の変動があり、その影響で13:00に予定していた避難指示も1時間程度遅らせる対応をとりながらスタートしました。

日本赤十字北海道看護大学の根本教授の講演もありました。「夏期の避難所」の対策について、事前に想像しておくことの大切さを学ぶことができました。
この講演については、コミュニティラジオ「FMとまこまい」でも生中継されました。

また、屋外には給水車が出動し、応援給水も実施されました。

自身のスマートフォンを災害時に活用するための「スマホなんでもサポート号」も来ていましたよ。

いざという時のスマホの活用法を事前に確認する機会となりました。

スマホに関連するところでは、屋内には小型の基地局システムもあり、

Wi-Fi、充電、電話のサービスも受けられる体制が整っていました。
災害時における連絡手段を確保するのに大変役立つことを感じるとともに、実際の有事の際には同様の態勢があるとは限らないなと感じます。

また、避難所とは別のエリアにペットの避難スペースも設けられていました。
ケージやペットシーツなど、避難所で用意されていたこと、また人間とペットのエリアには一定の距離があり、アレルギーを持っている方やペットが苦手な方への配慮もなされていました。

そして夕方になると、自衛隊の方々による炊き出しが行われました。
金沢市長も駆けつけ、市民と言葉を交わす様子も見られ、FMとまこまいのラジオ中継にも急遽ゲストで参加してくださいました。

避難所なのでテーブルなどはもちろんありませんでしたが、アルミのシートが支給されました。
お米は「アルファ米」を使用していたそうです。

そして夜には、宿泊に向けた本格的な準備がはじまりました。
筆者は宿泊をせずに帰宅したのですが、宿泊〜翌朝の様子について拓勇東町町内会のInstagramで見ることができました。


段ボールベッドに組み立てから就寝、翌朝の体操の様子、ペットの避難に関してなど詳細に投稿されていましたのでぜひ見てみてください。

半日過ごしてみた感想としては、やはり実際の災害を想定するとここまで設備の整った避難所にはならないんだろうなということ、それでも水道の利用が制限されることでの不便さや、宿泊はしませんでしたが段ボールベッドの硬さ、就寝時の他の住民との距離感など、数日過ごすと考えただけでもストレスに感じる部分がたくさんあるものだと痛感しました。

「災害関連疾患」についていままで具体的にイメージできていませんでしたが、避難生活がかなり心身に与える影響が大きいものだろうということを今回の訓練で実感しました。

つい先日も、津波警報による避難指示が市内で発令されました。
いつ起こるかわからない災害への備え。日頃から意識し想像することが大事なことです。

身の回りのご家族と、災害時の連絡手段を決めておくところから意識してみませんか。

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